ハーブの効能は健康と美容に効果的です

アロマテラピーの魅力

見知らぬ人とのすれ違いざま、一瞬にして懐かしい記憶が甦った経験はありますか。 初めて恋を知った時に選んだコロンの香り。その頃、夢中で聴いたメロディが胸に鳴り響く甘酸っぱい感覚。 誰にでも心に刻まれた記憶の香りがあるはずです。香りを伝えるメカニズムは複雑です。 数万という細胞や神経など微細な構造をくぐり抜け大脳へと到達します。図解で見るとそれはまさに迷宮を 辿る道のりです。嗅覚は感覚器と呼ばれる五つの感覚の中で唯一、特殊な性質を持っているのです。 そもそも太古の昔には煙や猛獣から身を守るための優れた機能であり、本能に極めて近い原始的な感覚器 だったのです。アロマテラピーはこの本能を揺さぶるメカニズムを巧みに使った芳香療法というわけです。 嗅覚がほかの感覚と異なる特殊な性質とは迷宮を進んだ香りがいちばん最初に行きつく場所が

大脳皮質ではなく大脳辺縁系という単位なのです。辺縁系は泣いたり、笑ったりといった感情をつかさどる部位です。 つまり喜怒哀楽など人の情動をコントロールしているのです。 それゆえに辺縁系を情動脳とも言いかえます。 ここでは香りの本体が何であるか認知するよりも前に自身にとって快か不快かを仕分けるのです。 そして、大脳辺縁系に辿り着いた香りは不思議にも過去の記憶をしまう小箱の紐をほどきます。 すると普段は想い出すこともない遠い記憶を呼び起こす作用を発揮するのです。

ある話があります。その男性は灰色の過去に苦悩する日々を過ごしていました。幼い頃からの記憶がないのです。 彼の人生に穴をあけたようにすっぽりと切り取られてしまったのです。 そんな中、映画館を通り過ぎた時、彼の中でバラバラに散らばった記憶のかけらが繋がりはじめました。 未完のジグソーパズルが答えを連れて来たのです。 彼の記憶を呼び覚ましたのは看板に描かれた絵ではありません。情動を揺さぶったのは描きかけのペンキです。 ペンキの匂いから少年時代、プラモデルに明け暮れた部屋を想い出し、これがきっかけとなって 走馬灯のように記憶が駆け抜けていったのです。 色を失った人生に彩りと生きる歓びを取り戻したのです。

このように香りと記憶との結びつきは強く、嗅覚は五感の中で最も記憶の世界が深いことがわかります。  アロマテラピーは植物の花や葉、果皮や樹皮から取り出したピュア・ナチュラルなエッセンシャル・オイルを さまざまな形で身体に取り入れます。 肩の力を抜き大きく深い呼吸を繰り返します。 すると香りの分子は血管に乗りやがては全身を巡ります。 心地よい香りは緊張でかたくなった心を、 身体を、しだいに開いていくのです。 リラックスした状態は副交感神経の働きを優位にさせます。健康で毎日を過ごすためにはバランスの良い食事、 適度な運動、質の高い睡眠が3原則です。これらの調和を保ち高めるものが副交感神経なのです。

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